完璧報連相マスター

「終わりました」だけじゃない!新社会人のための次に繋がる完了報告ステップ

Tags: 完了報告, 報連相, 新社会人, ビジネスコミュニケーション, 自己成長

完了報告のその先へ:次に繋がる報連相の重要性

新社会人の皆様にとって、任されたタスクを完了させた後の報告は、一つの区切りとして重要です。しかし、「終わりました」と伝えるだけの報告では、情報共有としては十分でも、その後の業務やご自身の成長に繋がりにくい場合があります。

報連相は、単に状況を伝えるだけでなく、円滑な業務遂行や関係構築、そしてご自身の評価にも関わる重要なコミュニケーションです。特に完了報告は、業務の成果を示す機会であると同時に、タスクを通じて何を得たかを伝え、次にどう活かせるかを共有するチャンスでもあります。

この記事では、単なる「終わりました」で終わらない、「次に繋がる」完了報告の方法について、具体的なステップと例文を交えて解説します。このステップを実践することで、自信を持って主体的な報連相ができるようになり、周りからの信頼や評価にも繋がるはずです。

ステップ1:基本的な完了報告の要素を押さえる

まず、完了報告で最低限伝えるべき基本的な要素を確認します。これは、どのようなタスクの報告でも共通する土台となります。

伝えるべき基本的な要素は以下の通りです。

  1. タスク名/内容: 何が完了したのか、具体的なタスク名を伝えます。
  2. 完了した旨: 「完了しました」「終了しました」など、結果を明確に伝えます。
  3. 完了日時/期間: いつ完了したのか、あるいは予定通り完了したのかを伝えます。
  4. 結果/状況: タスク完了による結果や、現在の状況を簡潔に伝えます。

基本的な完了報告の例:

まずは、この基本形を確実に伝えられるように練習しましょう。

ステップ2:「次に繋がる」情報をプラスする

基本的な完了報告に加えて、タスクを通じて得た情報や、今後の業務に活かせる要素をプラスすることで、報告の質が格段に向上します。どのような情報を加えるかは、タスクの内容や状況によって異なりますが、主に以下の要素が考えられます。

これらの要素を盛り込むことで、「単に言われたことをやった」だけでなく、「考えて行動した」「学びを得た」「次に繋げようとしている」という主体的な姿勢を伝えることができます。

プラスアルファを加えた完了報告の例:

ステップ3:伝える上での注意点とポイント

「次に繋がる」情報をプラスする際に、いくつか注意すべき点があります。

  1. 簡潔にまとめる: 長々と説明せず、要点をまとめて伝えましょう。特に忙しい相手への報告では、結論を先に伝え、必要に応じて補足説明を加えるようにします。
  2. 事実と意見を分ける: 学びや気づき、課題などはご自身の考えですが、それを伝える際は、タスクの「事実」とご自身の「意見・感想」を明確に区別して話すよう意識します。「〇〇という事実から、△△だと感じました」「□□という状況でしたので、◇◇という課題があるかと存じます」のように伝えると、誤解を防ぎやすくなります。
  3. 提案は確認を求める形で: もし改善提案などを加える場合は、「このように改善できるかもしれません」「△△を試してみてはいかがでしょうか」のように、決定ではなく確認や検討をお願いする形で伝えます。「〇〇と考えておりますが、いかがでしょうか」「ご指示いただけますでしょうか」といった丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
  4. 相手の状況を考慮する: 相手が大変忙しい様子の場合は、まず基本の完了報告だけを簡潔に行い、プラスアルファの情報は後ほど改めて伝えるなど、配慮も必要です。
  5. 報告手段に応じた調整: 口頭やチャットではより簡潔に、メールではもう少し詳細に記述するなど、使うツールによって情報の粒度や表現を調整します。

よくある質問

まとめ

新社会人の皆様が自信を持って業務に取り組むためには、報連相スキルの向上が欠かせません。特に完了報告は、自身の成長や評価に繋がる大切な機会です。

「終わりました」という基本的な報告に加え、タスクを通じて得た学び、気づき、課題、そして次に活かせる情報などを丁寧に伝えることで、あなたの報連相は単なる情報共有から一歩進んだ、「次に繋がる」主体的なコミュニケーションへと変わります。

今回ご紹介したステップとポイントを参考に、ぜひ日々の業務における完了報告で実践してみてください。きっと、周りからの信頼が増し、ご自身の成長を実感できるはずです。